
愛犬が年を重ねると、「夜鳴きが増えた」「同じ場所をぐるぐる歩く」「呼んでも反応が鈍い」など、これまでとは違う様子に戸惑うことがあるかもしれません。こうした変化は、単なる老化と見過ごされがちですが、認知症の初期症状という可能性もあります。
本記事では、犬の認知症の症状チェック、家庭でできるケア、シニア犬の食事で意識したい栄養素について解説します。
早期に気づき備えることは、愛犬の不安と飼い主さんの介護負担を軽くすることにもつながります。
犬の認知症とは、加齢などによって脳の働きに変化が起こり、生活リズムや行動に乱れが見られる状態のことです。正式には「認知機能不全症候群」と呼ばれます。
犬の認知症は、加齢にともなって脳の神経細胞や情報伝達の働きが少しずつ変化し、記憶・判断・学習などに関わる認知機能が低下することで起こると考えられています。その結果、慣れた場所で迷う、昼夜の区別がつきにくくなる、飼い主さんへの反応が変わる、といった様子が見られます。
犬の認知症は、一般的に10歳を過ぎた頃から多く見られます。ただし個体差があり、年齢だけでは一概に判断できません。また、特定の犬種だけに起こるものでもありません。
長生きするほど発症の可能性は高くなるため、犬種を問わず、シニア期に入ったら行動や睡眠・食欲の変化に目を向けておきましょう。犬のシニア期は体格や犬種によって異なりますが、一般的には小型犬・中型犬で7歳ごろ、大型犬では5〜6歳ごろからと考えられています。

犬の認知症は、初期のうちは小さな変化として現れます。「年だから仕方ない」と決めつけず、これまでの生活と比べて気になる変化がないか確認しましょう。一つだけで判断するのではなく、複数のサインが続くかどうかを見ることがポイントです。
・夜に起きて鳴くことが増えた
・同じ場所をぐるぐる歩く
・家具のすき間や部屋の角で動けなくなる
・トイレの失敗が増えた
・名前を呼んでも反応が鈍い
・食欲に波がある
・昼間に寝て、夜に落ち着かない
こうした変化が見られる場合は、まず行動・睡眠・食欲のどこに変化が出ているのかを整理してみましょう。
認知機能が低下してくると、部屋の中を目的なく歩き回る、同じ場所を旋回する、慣れているはずの場所で迷うといった行動が見られます。トイレの場所がわからなくなって排泄に失敗したり、部屋の角でじっと立ち尽くしたりすることもあります。
昼夜のリズムが乱れ、昼間によく眠り、夜になると起きて鳴いたり歩き回ったりすることがあります。食事量が減る、反対に食べたことを忘れたように何度も欲しがるなど、食欲の変化もサインのひとつです。名前を呼んでも反応が鈍い、飼い主さんへの関心が薄くなった、そんな変化を感じる場合もあります。
似た症状は、目や耳の衰え、関節の痛み、内臓の病気でも起こります。気になる行動が続くときは、いつから、どのような場面で起きるかをメモし、早めに動物病院へ相談しましょう。
食欲や排泄、睡眠時間の変化も一緒に記録しておくと、診察時に具体的な変化を説明しやすくなります。動画を撮っておくのもよい方法です。

犬の認知症では、症状を完全になくすことが難しいケースもあります。しかし、生活環境や接し方を工夫することで、愛犬の不安や飼い主さんの負担を和らげることもできます。
愛犬も飼い主さんも無理をせず、認知症にゆったりと向き合うことを意識しましょう。
昼夜逆転や夜鳴きがある場合は、朝に日光を浴びる、日中に短い散歩や日向ぼっこを取り入れるなど、生活リズムを整える工夫をしてみましょう。シニア犬は体力が落ちているため、歩く距離や時間は愛犬の様子に合わせます。
家具の角を保護する、段差を減らす、滑りにくいマットを敷くなど、安全に動ける環境を整えておくと安心です。トイレの失敗が増えた場合も叱らず、トイレの数を増やす、防水シートを広範囲に敷くなど、失敗しにくい環境をつくりましょう。
また、声をかけながら体をなでる、そばに寄り添うなどのスキンシップは、愛犬の安心感につながります。反応が以前より少なくなると、悲しい気持ちになるかもしれません。それでも、飼い主さんの声やぬくもりは、愛犬が落ち着くきっかけになります。
夜鳴きや徘徊が続くと、飼い主さんも疲労が蓄積していきます。家族で役割分担する、動物病院に相談する、ペットシッターや介護サービスを調べておくなど、頼れる先を持っておくことも大切です。
また、犬の介護に対して、職場などから理解を得られないこともストレスになるかもしれません。話を聞いてもらえる人がいるだけでも救われることがあります。

認知症のケアでは、毎日の食事も大切です。脳や体の健康を支える栄養を摂ることは、シニア犬の穏やかな暮らしにつながります。
特に高齢になると、食べる量が減ったり、好き嫌いが激しくなったりすることがあります。少ない量でも必要な栄養を摂れるよう、フードの質や食べやすさを見直してみましょう。
DHA・EPAは、魚に多く含まれる脂質の一種です。DHAは脳や神経細胞の膜に多く含まれ、脳内の情報のやり取りを支えていると考えられています。EPAも血流の健康維持に関わる成分として知られており、特にシニア期には意識したい栄養素です。
年齢を重ねると、体の中で発生する活性酸素の影響を受けやすくなります。活性酸素は体を守る働きもありますが、増えすぎると細胞に負担をかけることがあります。
ビタミンCやビタミンEなどの抗酸化成分は、増えすぎた活性酸素の働きを抑え、シニア犬の健康維持を支える栄養素です。
タンパク質は、筋肉や皮膚、被毛、内臓など、体をつくるために欠かせない栄養素です。
年をとると運動量が落ち、筋肉量も低下しやすくなります。足腰の力を保つことは、散歩やトイレなど日常生活を送るためのベースになります。
食が細くなるとタンパク質も不足しがちになるため、体調に合った量を無理なく補うことが大切です。
シニア犬の食事では、「たくさん食べること」より「必要な栄養を無理なく摂ること」が大切です。毎日のフードを基本に、食が細いときや食いつきに波があるときは、食べやすい形で栄養を補う工夫をしてみましょう。
タンパク質が不足すると、まず心配なのが筋肉量の低下です。筋肉が衰えると、筋肉が衰えると、立ち上がる・歩く・トイレに行くといった日常の動きが負担になり、活動量が減ることで、さらに筋力が落ちる悪循環につながります。
また、毛なみが悪くなったり、皮膚が荒れたりする原因にもなります。体力や免疫力の維持にも関わるため、シニア犬ほど毎日の食事で不足させないことが大切です。
魚由来のタンパク質は、良質なアミノ酸を含み、脂肪分が比較的少ない点が特徴です。筋肉や被毛、皮膚の材料となるタンパク質を補えるため、筋肉量や毛なみの変化が気になるシニア犬にもおすすめの栄養素です。
ただ、年齢を重ねると、食が細くなったり消化吸収の力が落ちたりと、これまでの食事では必要な栄養素を摂ることが難しくなることもあります。そんな時には鈴廣かまぼこ開発のタンパク質のふりかけ「ひとさじの魔法」を毎日のごはんにサッとかけることで、シニア犬に必要なタンパク質を無理なく補うことができます。

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「サカナのちから」の原料そのままに、ヒューマングレードでつくりました。
ペットフードにふりかけることでお魚の風味が「くいつき」を良くし、魚たんぱくによる「毛並み・筋肉サポート」が期待できます。
犬の認知症は、初期症状にいち早く気づき、生活環境や食事を整えることが大切です。
愛犬の変化に戸惑うこともあるかもしれませんが、愛犬からもらった幸せをお返しする番です。焦らず、愛犬のペースに合わせて寄り添っていきましょう。