2024.03.02
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ペットもタンパク質が大切! 飼い主が知っておきたいタンパク質の話

私たち人間の健康に欠かせない栄養素であるタンパク質。
ペットにとっても非常に重要な栄養素で、「炭水化物」「脂質」と合わせて「タンパク質」はペットの三大栄養素とされています。今回は「タンパク質」がなぜペットにとって大切なのか詳しく解説していきます。

そもそもタンパク質とは

タンパク質とは、アミノ酸が結合することによって構成された栄養素で、脂質・炭水化物と共に三大栄養素の1つに含まれます。動物の体を構成する成分としては、水分を除けば最も多い割合を占め、筋肉や臓器などを構成する成分として重要なものの1つです。酵素や免疫物質としても、生物の体内で重要な役割を担います。

体内に入ったタンパク質は胃・小腸から分泌される消化酵素の働きでアミノ酸に分解され、吸収されます。吸収されたアミノ酸は、必要に応じて体内でタンパク質に作りかえられ、不要になった分は尿と共に排泄されます。

人やペットの体調管理の上で、適切な量のタンパク質を摂取することは非常に重要です。栄養素としてのタンパク質には体内で合成できる非必須アミノ酸と、体内で合成できず食事から摂取する必要のある必須アミノ酸があります。

ペットにタンパク質が必要な理由

タンパク質は、動物の体の構成や成長において重要な役割を果たします。

筋肉・骨の成長・維持

動物が体内で筋肉や骨を作るには、タンパク質が不可欠です。成長期の犬や猫においてタンパク質・アミノ酸が不足すると、骨や筋肉の成長に悪影響が出る恐れがあります。また、適度なタンパク質の摂取は、心臓病やがんに罹患した際や高齢期に差し掛かった際の筋肉減少を防止できます。

皮膚・毛の生産・維持

タンパク質は皮膚や毛を作るためにも使われます。小型犬や猫では、1日必要摂取量なタンパク質のうち、最大で30%が皮膚および毛の維持に使われるケラチンの合成に使われるとされています。

体内の機能の調節

タンパク質は体型や毛といった外部からわかりやすい部分以外にも、血液のような内部の働きに大きな影響を及ぼします。病気を防ぐ免疫や酸素を運ぶ赤血球の維持についても、タンパク質の摂取は重要です。

満腹感の維持

適切な量タンパク質を摂取することは満腹感の維持にも役立ち、食べ過ぎを抑えてペットの健康を保つために有効です。

ペットに必要なタンパク質の量

ペットとして代表的な動物である犬や猫において、体重当たりのタンパク質必要量は人間よりも多いといえます。猫と犬に必要なタンパク質の量は以下の通りです。

  • 猫:体重1kg当たり7g
  • 犬:体重1kg当たり5g

この数値はあくまで目安で、推奨されるタンパク質量は年齢や運動量によって異なり、老犬・老猫に比べて、成長期の犬・猫は多くのタンパク質を要求します。また、体内で発熱や炎症が起こっている場合は健康なときよりも多くのタンパク質を消費します。ペットに与える食事の栄養素は、年齢や体調に合わせて調整するようにしましょう。

また、タンパク質を構成する20種類のアミノ酸のうち、犬は10種類、猫は11種類を体内で合成することができません。このような体内で合成できないアミノ酸(必須アミノ酸)は、食事を通して体内に取り入れる必要があります。人間の必須アミノ酸であるバリン・ロイシン・イソロイシン・メチオニン・リジン・スレオニン・フェニルアラニン・トリプトファン・ヒスチジンに加えて、犬はアルギニン、猫はアルギニンとタウリンが体内で合成できません。

タンパク質の質・アミノ酸スコアについて

タンパク質量を意識してペットに食事を与えていても、栄養不足の症状が現れることがあります。これは、必須アミノ酸が適切に摂取できていないためです。
必須アミノ酸が多く含まれたタンパク質は「質が良いタンパク質」と呼ばれます。また、タンパク質の質は「アミノ酸スコア」という数値で表されます。アミノ酸スコアは1973年に世界保健機構(WHO)と国際連合食糧農業機関(FAO)が提唱したタンパク質の評価方法で、食品内のアミノ酸の利用効率を示したものです。

アミノ酸スコアは、100に近いほどタンパク質の質が良いと判別できます。複数の種類がある必須アミノ酸のうち、最も数値が低いものでアミノ酸の体内利用効率が決定され、このアミノ酸を指して、「第一制限アミノ酸」といいます。

アミノ酸スコアは、以下のような式で求められます。

食品タンパク質中の第一制限アミノ酸含有量(mg/g)÷アミノ酸評定パターンの当該アミノ酸含量(mg/g)×100

アミノ酸スコアが高い食品の例としては、動物質のものでは牛肉や鶏肉、魚肉など、植物質のものでは大豆が挙げられます。一般的に動物質の食品と植物質の食品では、動物質の食品の方がアミノ酸スコアが高い傾向があります。
アミノ酸スコアが低い食事を与えていると、タンパク質量は十分でも体内でアミノ酸をうまく利用できません。必須アミノ酸とアミノ酸スコアを意識し、体内で無駄なくアミノ酸を利用できるようにバランス良く食事を与えると良いでしょう。

タンパク質不足の弊害について

タンパク質が不足すると、タンパク質を原料とする体のさまざまな組織に影響が出ます。

発育不全

子犬・子猫~成長期の時期にタンパク質が足りないと、骨や筋肉が十分に成長できなくなります。

体力の低下

タンパク質不足によって筋力が低下すると運動能力が衰え、さらに体力が低下するという悪循環に陥ることが考えられます。

毛のトラブル

タンパク質は毛の維持に必要なケラチンの材料であるため、タンパク質不足は抜け毛の増加や体毛の質の低下に繋がります。

貧血

タンパク質は血液中で酸素を運ぶ赤血球の材料にもなります。そのため、タンパク質が不足すると貧血になりやすくなります。

疾病

タンパク質が不足すると、免疫抗体の減少によって、病気に罹りやすくなる可能性があります。

植物性・動物性タンパク質の比較

植物性タンパク質

植物性タンパク質は、動物性タンパク質と比べると必須アミノ酸の量が少ないといえます。本来肉食に近い犬や猫にとっては消化しにくいといわれますが、現代では食品加工技術の向上によって植物主体のフードでも問題なく消化できるものが普及しています。
植物質主体のフードは動物質のフードに比べて脂質が少ないことから、ダイエットさせたいときに与えると良いでしょう。

動物性タンパク質

動物性タンパク質には必須アミノ酸が豊富に含まれており、健康増進が期待できます。また、犬や猫は本来肉食に近い食性をしているため、植物性タンパク質よりも動物性たんぱく質の方が消化しやすいといえます。
動物質の食材として肉と魚に含まれる栄養素(水分以外)を比較すると、牛肉では3/4、豚肉や鶏肉では1/2程度を脂質が占めるのに対し、魚肉ではタンパク質が3/4を占めます。
このことから、魚肉を使用したペット用食品は、余計な脂肪を摂らずにアミノ酸バランスに優れたタンパク質を効率的に与えたいときに効果的といえるでしょう。

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まとめ

タンパク質はペットの体を維持するにあたって欠かせない栄養素です。タンパク質が欠乏すると骨や筋肉、毛の維持や体調に悪影響が及びます。一方で、過剰に摂取した場合にも病気のリスクがあるため適切な量を与えることを心掛けましょう。
ペットに与える食事は必須アミノ酸が含まれているかを意識し、アミノ酸スコアが100に近い食品を与えると効率的に栄養を摂取できます。

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