2023.03.01
たんぱく質ヘルスケアコラム>ヘルスケア>「梅雨ダル」が起きるのはなぜ? 魚パワーで「梅雨ダル」解消

「梅雨ダル」が起きるのはなぜ? 魚パワーで「梅雨ダル」解消

梅雨時期になると、何となく体がだるい、頭が重いという方はいらっしゃいませんか?梅雨ダルともいわれるこの不快感、何とか解消したいものですね。本コラムでは、この梅雨ダルがなぜ起きるのか?その解消に適した食材や食べ方を、薬膳の考えかたをもとにご紹介します。

梅雨ダルとは?

梅雨で雨が降り続いている日、湿度が高く蒸し暑い日、おでこの上あたりにもやもやとした重だるさを感じたり、頭がぼぉーとする感覚、体がだるく、家事や仕事、勉強に集中できなかったりする状態を、いわゆる梅雨ダルと言います。中には、軽いうつ状態に陥ってしまう方もいらっしゃいますね。

梅雨がダルいのは湿度が高いから

では、梅雨になるとダルさを感じるのは、なぜなのでしょうか?
中医薬膳学では、湿邪といい、湿気を司る邪気の仕業だと考えられています。梅雨時の高い湿度のなか、湿邪のせいで、本来は尿や汗となって体外に排泄されるべき水分が体内に停滞することでむくみが発生し、様々な梅雨ダルの症状を引き起こしていると考えます。
梅雨ダルの症状としては、先ほどご紹介したような重だるさやメニエール病のような回転性のめまいが起こるほか、湿邪の影響が胃腸に現れた場合は、消化不良や軟便・下痢を引き起こすこともあります。

外出しないとむくみやすい?

このように、湿邪により体に湿気が滞ってしまっている状態を、中医学では「津液停滞(しんえきていたい)」と言い、いわゆる梅雨ダルの症状の原因であると考えます。
一方で、「足は第二の心臓である」と言われています。ふくらはぎの筋肉を、歩く、走るなどの動作で動かすことで足の血管の収縮運動を高め、心臓から最も遠く、最も下にある足先の血液を心臓に戻す働きを助けているということです。
雨の中、外出がままならない日が続くと、いわゆる「第二の心臓」である足を動かす機会が減り、血液やリンパ液の流れが悪くなります。その結果、梅雨ダルの原因となる水分が、体内に溜まるという悪循環に陥ってしまいます。

食べ物でむくみを解消するには?

体内に溜まった水分を排泄し、むくみや頭痛といった梅雨ダルの症状を解消するには、ウォーキングなどにでかけたり、スクワットをおこなったりして足の筋肉を動かし、いわゆる「第二の心臓」機能を高めることが効果的です。しかし、筋肉を維持していくためには、そのもととなる栄養素、たんぱく質をしっかりと取っておくことが大切です。

たんぱく質と運動!筋肉をつけてむくみ解消

たんぱく質と一言で言っても、肉類や魚介類の動物性たんぱく質のほか、大豆を代表とする、植物性たんぱく質がありますね。
梅雨ダルのせいで胃腸の働きが落ちやすい方には、総じて脂質が多い肉類よりも、消化が良い魚介類の方が、胃腸への負担が少なく、おすすめです。
また、蒲鉾やちくわといった加工食品も魚肉から作られており、たんぱく質が豊富に含まれています。手軽に利用できるので忙しい日や梅雨ダルで調理に手間をかけたくないときにもよいですね。

体のむくみを取ってくれる食材とは

運動とたんぱく質の摂取以外の方法として、食べ物が持つ力を借りてむくみを解消する方法があります。薬膳では食べ物が人体に及ぼす影響を考慮し、その時の体の状態に合わせて食材を選びます。まずはどのような食べ物にむくみを解消する働きがあるのかをご紹介します。

このように、体の中に溜まった水分を取り、梅雨ダルの原因の一つともなるむくみを解消する食材は色々とあります。次に、この表の中で注目していただきたいのが、表の右に書いてある、「寒・涼・平・温…」という文字です。これは、それぞれの食材が体を温める働きがあるのか、それとも、冷やす働きがあるのかを示しています。
温めるものが「温」、少し冷やすものが「涼」、しっかりと冷やすものが「寒」、温めも冷やしもしないものを「平」と表します。
むくみを解消したいものの、じとじとと蒸し暑い梅雨の日には、同時に体の熱を取ってくれる「寒」「涼」の食材を、湿気が多く重だるいものの、少しひんやりとする梅雨寒の日には体を温めてくれる「温」「平」の食材を、と、上手に選び、召し上がってくださいね。

おいしく食べて梅雨ダル解消

このようにして食材を選んだところで、梅雨ダルであまり動きたくない日に手間をかけた料理を作るのは、できれば避けたいものです。
今回は簡単にさっと作れて見映えがする2品をご紹介します。

ひんやりする梅雨寒の日に 鯛の飯蒸し

本来は、道明寺粉といってもち米を蒸してひきわりにしたものと、甘鯛の切り身を桜の葉の塩漬けで巻いて作る、「桜蒸し」という料理ですが、簡単に作ることができるよう、アレンジを加えました。

≪材料≫ 2人分

  • 鯛(切り身)・・・2枚
  • 塩・・・少々
  • ご飯・・・1.5膳分
  • 出汁汁・・・300cc
  • 水溶き片栗粉・・・大さじ1杯
  • 薬味(三つ葉、ねぎ、みつば、ごま、ぶぶあられなど)・・・各適宜

≪作り方≫

  • 1.鯛の切り身は両面に軽く塩を振り、ラップフィルムに包んで、冷蔵庫で30分程度塩をなじませます。
  • 2.ご飯で俵型のおにぎりを2つ作ります。
  • 3.1の鯛を取り出し、出てきた水分を軽くふき取り、②のおにぎりに巻き付けます。
  • 4.皿に乗せ、ふんわりとラップをかけて600Wで約3分、鯛に火が通るまで加熱します。
  • 5.鍋に出汁を沸かし、水溶き片栗粉で軽くとろみをつけます。
  • 6.三つ葉、ねぎなどは小口に切り、必要に応じてさっと水にさらし、しっかりと水分を切っておきます。
  • 7.4の鯛とご飯を椀に盛り、上から5の出汁をかけ、6の薬味を添えて出来上がり。

蒸し暑い雨の日に あさりと蒲鉾の卵とじ

あさりを使った料理は、貝の砂出しに時間がかかり、梅雨ダルで調理に手間をかけたくない日にはちょっと手が出にくいかもしれませんね。そんな時には、あらかじめ水煮になっているものを使用すると便利です。
あさりやかまぼこに旨み・塩味があるので、味付けは少量のしょうゆ(分量外)を足すなどお好みで調整してくださいね。

≪材料≫ 2人分

  • あさり水煮・・・煮汁込みで200cc分程度
    (メーカーによって内容量が異なりますので、加減してください)
  • かまぼこ・・・1個
  • たまご・・・3個
  • 三つ葉 または ねぎ・・・2本

≪作り方≫

  • 1.かまぼこは板と蒲鉾の隙間に包丁の背の部分を差し込み、板に沿ってすべらせるようにしてはずします。5mm程度の厚みに切り分けます。
  • 2.三つ葉またはねぎは薄めの小口切りにしておきます。
  • 3.浅めの鍋か小さめのフライパンにあさりの水煮を煮汁ごと入れ、沸騰させます。
  • 4. 3に1のかまぼこを入れてひと煮立ちしたら溶き卵を回しいれ、ひと混ぜして蓋をして火を止め余熱で火を通します。

まとめ

今回は、じとじとと湿気が高い梅雨に感じる重だるさ、梅雨ダルを解消するために取っておきたい食材や料理について、ご紹介しました。梅雨時期をしっかりと元気に乗り切ることで、その後訪れる暑い夏を元気に楽しむことができます。
上手に食べ物を選び、美味しく食べて、季節の移り変わりを楽しんでくださいね。

魚肉ペプチド サカナのちから B

機能性表示食品疲労感の軽減に!

「サカナのちからB」は、日常生活で生じる身体の一時的な疲労感を軽減します。
「疲れが残らない 」「 目覚めが良い」「 いつも調子が良い 」など、皆さまの健康的な毎日をサポートします。

お試しセット 600円(税込648円)
詳細を見る
このサイトをシェアする
よく読まれている記事
お試しセット