おせち料理の定番【21種類】食材に込められた意味や重箱への詰め方も解説

おせち料理の定番と言えば、かまぼこ、黒豆、数の子、田つくりなどさまざまなものがあります。おせちを用意する際に、何種類揃えるべきなのか分からないという人もいるでしょう。
この記事では、おせち料理の定番の品を21種類紹介し、食材に込められた意味や願いも解説します。重箱への詰め方や近年のトレンドなども解説するので、ぜひ参考にしてください。

「おせち」とは?

おせちの意味・由来
おせち料理は現在ではお正月に食べることの多い料理ですが、「おせち」はもともと暦上の節句を指し、季節の変わり目に祝い事を行う「節(せち)」の日に食べる料理でした。

平安時代の朝廷では、正月など5つの季節の変わり目ごとに「五節絵(ごせちえ)」を開催し、おめでたい日に特別な料理を用意していました。江戸時代に庶民に広まったことで、現在はお正月に食べる料理を「おせち」と呼ぶようになったといわれています。

おせちを食べる理由
おせちは神様をおもてなしするための意味もあります。そのおせちを食べる理由としては以下などがあります。

・神様にお供えするものを一緒に食べることで御利益にあずかる
・神様を迎える際にせわしくしない
・台所を使わない

おせち料理は何種類作るのが定番?

おせち料理は何種類作るのが定番なのでしょうか。地域や家庭によっても異なりますが、20〜30種類用意するのが一般的とされています。また、品数は、偶数の場合2で割れてしまうことから、昔から縁起が良いとされる奇数にするとよいと言われています。

おせち料理の定番【21種類】
おせち料理は「祝い肴」「口取り」「焼き物」「酢の物」「煮しめ(煮物)」の5種類に分けられます。以下でその代表的なものを紹介します。

祝い肴
祝い肴とは、その名の通り祝い場で酒の肴として用意され、「祝い肴三種」として一品一品に願いが込められています。なお、関東では「数の子」「黒豆」「田作り」、関西では「数の子」「黒豆」「たたきごぼう」の三種が一般的です。以下で詳しく解説します。

黒豆
黒豆は、甘く味付けされており、「まめに働けるように」「元気で働けるように」といった健康や精励を意味しています。黒色は邪気を払う色ともされており、黒く日に焼けるまで朗らかに働くという意味もあります。

数の子
数の子は、ニシンの卵を塩漬けまたは乾燥させたものです。多くの卵が並んでいる様子から「子だくさん」「子孫繁栄」を意味しています。「ニシン=二親」にかけられていて、両親の健康や長寿も祈願されています。

田作り(ごまめ)
田作りは、カタクチイワシの稚魚です。イワシは畑を耕す肥料として使われていたため、田んぼが豊作になるといわれていたことから、豊作を祈願する意味があります。尾頭付きということも縁起がよい品といわれています。

たたきごぼう
たたきごぼうは、細く切ったごぼうを叩いて茹でて味付けをする、主に関西で食されるものです。ごぼうは土に根を張る食材ということから、「家族や家業が地に根付いて繁栄する」という意味が込められています。

口取り
「口取り」は「口取り肴」の略称で、酒の肴を意味しています。見た目や色が華やかで甘みのあるものが多いです。お祝い事では最初に提供されます。以下で詳しく解説します。

かまぼこ
かまぼこは、あっさりした味わいで箸休めにもぴったりです。半月の形が元旦の「初日の出」のようだとされ、新年の祝いにうってつけの料理です。紅白の紅は「慶び」「魔除け」、白は「神聖」「清浄」を表します。

伊達巻
伊達巻は、卵で作られた柔らかく甘い食べ物です。発祥とされる長崎県では、「カステラかまぼこ」と呼ばれ、見た目が「伊達もの」の着物のようだということから、伊達巻と名付けられました。巻物を連想させることから、学業成就の意味が込められています。

栗きんとん
栗きんとんは、栗を甘く味付けした料理です。栗は山の幸を代表し、「勝ち栗」と呼ばれ、豊かさを表す食べ物です。その輝く黄金色から、金運上昇の願いが込められています。

昆布巻き
昆布巻きは、魚などを昆布で巻いた料理です。「よろこぶ」「子生」と縁起の良い字が当てられ、不老長寿や子孫繁栄の願いが込められています。別の呼び方で「広布(ひろめ)」と呼ばれ、結婚式の「お披露目」はこの呼び方からきているといわれています。

錦卵(錦玉子)
錦卵は、ゆでた卵を黄身・白身に分けて裏ごしし、蒸した料理です。黄身は「金」、白身は「銀」と、その2色で鮮やかな模様を作る絹織物(錦)を表し、金運上昇の願いが込められています。また、「2色」と「錦」の言葉がかけられています。

焼き物
おせち料理の定番として食べられる「焼き物」には、以下などがあります。

鯛(タイ)
鯛は、おせち料理では焼いた切り身を入れることが多い食材です。恵比寿様が持っている魚ということから七福神信仰とも繋がっており、「めでたい」と縁起の良い魚です。赤色で姿形も美しいことから、祝い事に使われています。

鰤(ブリ)
鰤はおせち料理では照り焼きが出されることが多い魚です。鰤は「出世魚」とされ、成長とともに名前が変化する魚です。立身出世を願う人にとっては1年の初めに食べると良いと考えられています。

海老(エビ)
海老は、長い髭や腰が曲がっている様子から「腰が曲がるほど長生きをする」という長寿祈願が込められています。目が出ている様子が「めでたい」、脱皮を繰り返すことが「生まれ変わり」を表します。

蛤(ハマグリ)
ひな祭りでも定番として食べられる蛤は、貝同士がぴったりくっつくものは一つしかないことから、良縁を表しています。おせち料理では他の貝類は、アワビやトコブシも定番としてよく食べられています。

酢の物
おせち料理の定番として食べられる「酢の物」は、以下の通りです。

紅白なます
紅白なますは人参と大根で作られる酢の物です。両方根菜であることから、「根を張るように」という願いも込められています。また、紅白の色合いが、のし袋やのし紙など祝い事で使われる「水引き(みずひき)」を連想させます。

酢れんこん(酢蓮)
酢れんこんは調味料で和えてさっぱり食べられる料理です。れんこんは穴が空いており先を見通せることから、新年の初めに食べることで見通しの良い未来という願いが込められています。

菊花かぶ
菊花かぶは、菊の形に切られたかぶを甘酢に付けた料理です。紅く染め紅白を表すこともあり、祝い事に使われる菊の花から、めでたさや繁栄、健康を表しています。

煮しめ(煮物)
おせち料理の定番として食べられる「煮しめ(煮物)」は、以下の通りです。

筑前煮
筑前煮は、れんこんや人参などのたくさんの根菜と鶏肉を煮込んだ料理です。一つの鍋でたくさんの具材を一緒に煮込むことから、家族が仲良く暮らすことを表しています。

手綱こんにゃく
手綱こんにゃくは、左右の端を中央にねじった煮物料理です。手綱を締めることで心を引き締めるという意味があり、結び目は良縁や夫婦円満を表します。

くわい
くわいは、突き出た芽から「芽出たい(めでたい)」と縁起の良いことを表し、くわいの芽が空に向かって伸びることから、立身出世の願いが込められています。角形や八角形にすることで万年生きるとされる亀を表し、長寿も祈願されています。

里芋
里芋は、煮しめの脇役としても主役としても食べられています。種芋から多くの子芋、多くの孫芋が付くことから、子孫繁栄の意味が込められており、丸い形は家族円満を表しています。

たけのこ
たけのこは、土佐煮として作られることが多い食材です。くわいと似ていて、天に向かって早く伸びることから、立身出世の願いが込められています。また、すくすくと成長していく様子から「幸運を伸ばす」という意味もあります。

おせち料理の重箱への詰め方

たくさんの定番料理があるおせち料理ですが、どのように重箱へ詰めるとよいのでしょうか。
一般的なお重をご紹介いたします。

五段重の詰め方
五段重には、以下のように詰めていきます。

・一の重「祝い肴」数の子、黒豆、田作り、たたきごぼうなど
・二の重「口取り」「酢の物」伊達巻き、栗きんとん、かまぼこ、酢れんこん、紅白なますなど
・三の重「焼き物」海老、鯛、鰤など
・与の重「煮しめ(煮物)」筑前煮、お煮しめなど
・五の重「空(から)」神様からの福を詰めるため、空(から)にしておきます。

四段重の詰め方
四段重には、以下のように詰めていきます。

・一の重「祝い肴」「口取り」栗きんとん、かまぼこ、伊達巻き、田作り、数の子、黒豆、たたきごぼうなど
・二の重「焼き物」海老、鯛、鰤など
・三の重「酢の物」酢れんこん、紅白なますなど
・与の重「煮しめ(煮物)」筑前煮、お煮しめなど
 
三段重の詰め方
三段重には、以下のように詰めていきます。

・一の重「祝い肴」「口取り」栗きんとん、かまぼこ、伊達巻き、田作り、数の子、黒豆、たたきごぼうなど
・二の重「酢の物」「焼き物」酢れんこん、紅白なます、海老、鯛、鰤など
・三の重「煮しめ(煮物)」筑前煮、お煮しめなど

近年のおせち料理の定番は?

多様化するおせち
近年では、和風のおせち料理だけでなく、洋風、中華風、和洋折衷などさまざまなものがあります。一人や少ない人数でも楽しめるようなおせちや、高級食材を詰め合わせたものなど多様化しています。

欠かせないのは「かまぼこ」
さまざまな種類の食材がありますが、中でも定番なのは紅白のかまぼこでしょう。かまぼこは1000年以上の歴史をもち、平安時代〜室町時代では身分の高い人だけが食べられる高級な料理でした。魚のすり身で作られているため、高タンパク・低脂質で栄養も満点です。地域によって使用される魚の種類もさまざまで、違った味わいが楽しめます。

まとめ

おせち料理の定番といってもたくさんの種類があります。それぞれ食べておいしいだけでなく、一つ一つに願いが込められています。意味を知ることで、年末年始に食べるおせち料理への楽しみがより増すことでしょう。

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