かまぼこテイスティング入門。自分好みの蒲鉾を探しましょう。

自分好みのかまぼこを探してみませんか?一見、どの蒲鉾も白くてトンネル型なため、違いがわかりにくいとおっしゃる方もいらっしゃいます。
でも、食感、旨みや香り、食感など、作り手が違えば、かまぼこも全く違うのです。皆さんはどんな食感の、旨みの、香りのかまぼこがお好きですか?
今日は、自分好みのかまぼこを見つけるための、テイスティング方法をお伝えします。

テイスティングの前に下準備。温度と厚さがポイント。

かまぼこのテイスティングを始める前に、かまぼこが一番美味しく感じる状態に。
温度:冷蔵庫から出して、室温にもどします。
厚さ:1.2cmに切ります。

弾力は曲げて。食感は噛み心地

では、テイスティングに入ってまいりましょう。
弾力を調べる方法は3つです。

1. 蒲鉾を押す

かまぼこを切った面を指で押していきます。弾力が強ければ強いほど、かまぼこがつぶれたり、壊れたりしません。

2. 蒲鉾を曲げる

蒲鉾を両手で曲げていきます。弾力がある蒲鉾は、しなやかに丸く曲がります。弾力がなかったり、しなやかさがないと、かまぼこは曲がらずに折れてしまいます。

3. 蒲鉾を噛む。

2通りの噛み方で弾力、食感を比べてみてください。
最初にかまぼこを噛み切るときの弾力と、かみ続けたときの食感や舌ざわり。
皆様のお好みの食感はどのような特徴がありますか。

鈴廣の職人はこんな食感を目指しています。
『しなやかでありながら、プリッとした強い弾力。歯にからみつくような粘り』
皆様のお口に合いますでしょうか。

旨みと香りは魚の新鮮な風味を感じて

次は旨みと香りのテイスティングです。ポイントは、わさびや醤油をつけずに味わうこと。お魚本来の、繊細な旨みや香りを感じやすくなります。

口の中に蒲鉾をいれたら、もぐもぐもぐ。舌全体にうまみが広がるはずです。同時に、空気が鼻からぬけるように意識をしながら、香りを感じてみてください。

お好きなお魚の旨みや香りを感じるでしょうか。いい蒲鉾は、新鮮なお魚の香りや旨みを感じることができると思います。味わいや香りに、魚の存在を感じなかったり、魚臭さを感じたりする蒲鉾は、一般的にはあまり評価されていません。また、原材料の魚によっても、魚の風味は異なります。

ぜひ、いろいろな魚のかまぼこを食べ比べて、お好きなお魚のかまぼこを見つけてみてください。

「きき蒲鉾」ゲームで楽しもう。鋭い味覚の持ち主はだれだ?

かまぼこのテイスティングを応用して、お正月、楽しくゲームをしませんか?

その名も『きき蒲鉾』

いろいろな会社のかまぼこを食べ比べて、違いを当てる遊びです。遊び方は簡単です。

  1. 3社以上のかまぼこを同じ厚さ・大きさ・形に切り、お皿に並べます。
  2. どこのメーカーのかまぼこなのか説明を受けながら、1つずつ食べ比べをします。
     ※それぞれのかまぼこの特徴をメモに書くとよいかもしれません。
  3. 今度は先ほど食べたかまぼこと同じものを、順番を変えて、お皿に並べます。
  4. どこのメーカーのかまぼこか当ててください。

ちなみに、この『きき蒲鉾』は小田原のお祭りで人気なイベントのひとつです。毎年、小田原のかまぼこ屋十数社が集って開催する『小田原桜 かまぼこ祭』では、「ききかま」大会が開かれます。

小田原のかまぼこメーカーの中から、6社のかまぼこが出されます。挑戦者は食べ比べて、どの蒲鉾がどのメーカーのものか当てます。
ぜひ皆様も挑戦しにお祭りにいらしてくださいね。

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