ご自宅で板わさをたのしむ -蕎麦前を究める-

外食ができない今だからこそ、お酒と板わさで「粋」な時間を楽しむのはいかがでしょうか?

 

江戸から愛された蕎麦前の定番 鈴廣かまぼこの板わさ

鈴廣の板わさは江戸から続く蕎麦前文化には欠かせない一品です。現在でも多くのお蕎麦屋さんで使用され、お客様に愛されております。
今回はご自宅でも楽しめる蕎麦前の文化を紹介いたします!

蕎麦前(そばまえ)とは

蕎麦前とは蕎麦屋でお酒を飲む江戸っ子の風習で、蕎麦が出てくるまでの間に日本酒を片手に蕎麦屋定番つまみの「板わさ、焼き海苔、出汁巻き卵」などをいただく粋な文化です。

蕎麦屋のつまみは出汁の効いた味付けでお店によって微妙に違いがあります。

それは蕎麦屋では代々受け継がれた「かえし」を使用しておりそれが店の個性となるからです。(かえしとは砂糖、醤油、みりんを煮詰めて作られる深みのある蕎麦屋独特の調味料)

蕎麦前を楽しみ、ちょうど日本酒を一杯飲み終える頃に「挽きたて、打ち立て、茹でたて」の蕎麦が運ばれ、〆に蕎麦を手繰って長居はしません。そしてわずかにほろ酔い、店を後にすることが粋とされました。

蕎麦前の楽しみ方

蕎麦屋は居酒屋ともレストランとも違い独特の雰囲気があります。創業100年以上あるお店も数多く、歴史を感じさせる建物や「砂場」「藪そば」「更科」などの“のれん”についても調べると奥が深く、それぞれ違った個性があり魅力的です。

お店に入る前からほのかに出汁とゴマ油の香りがして食欲がそそられ期待が高まります。のれんをくぐり店内に入ると壁にはメニューがあり、何を注文しようか悩む時間もワクワクして楽しめます。蕎麦を食べやすくするために少し低くなっているテーブルが妙に落ち着くのもお蕎麦屋さんの魅力ですね。

そして蕎麦前に「板わさ、出汁巻き卵、焼きのり」日本酒はキリッと冷えた辛口の日本酒。
最初は注文してすぐに出る板わさ日本酒をいただき次に出汁巻き卵や天麩羅も蕎麦屋の定番おつまみです。その他のつまみには「ぬき」「鳥焼き」などがあります。
「ぬき」とは種物メニューからお蕎麦を“抜いた”ものを指します。たとえば『天ぬき』というと、天ぷら蕎麦から、お蕎麦を抜いたもので天ぷらと汁だけが提供されます。
そして「鳥焼き」とは串のない現在の焼き鳥でこれも味の決め手はかえしです。
その他にもお店ごとに様々なメニューが楽しめますが、共通して言えるのは「シンプルな味わいの奥深さ」です。

是非皆様もお気に入りのお店を探してみてはいかがでしょうか?

鈴廣かまぼこ おすすめ かまぼこの里「美蔵」

そばの教養

そもそも蕎麦とはタデ科の植物で原産地は中国三江地域とされています。(諸説あり)
日本では高知県で約9000年前から栽培されていた痕跡も残っていて古くから食べられていました。
ソバは日照りや冷涼な気候にも強く、また栽培する土地もさほど選ばないため、凶作の時も収穫が見込める救荒作物だったのです。

また種まきから収穫まで2~3カ月と短いため「夏蕎麦」「秋蕎麦」といって収穫時期をずらすことができ一年を通して様々な旬が楽しめます。
救荒食であったころは細かく千切ったそば米、餅状に練ったそばがきなどで食べられていました。海外ではロシアが最も消費量が多くお粥や雑炊に当たる「カーシャ」蕎麦粉をクレープのように焼いた「ブリヌイ」などが一般的です。

日本の現在のような麺状の蕎麦切りは江戸時代に始まったとされ他の麺類よりも切れやすいことから「今年一年の災厄を断ち切る」という意味で、大晦日の晩の年越し前に食べるに食べるようになったとされています。また「細く長く」を意味して健康長寿を願ったりされており各地方で様々なしきたりがあります。

栄養面でも他の穀物に比べ栄養価が高く、具体的にはタンパク質、カリウム、食物繊維、ビタミンB群、ルチンなどが含まれています。
特にポリフェノールの一種であるルチンには強力な抗酸化作用があり認知症、生活習慣病の予防、血管系の疾患、関節系の疾患の予防効果が期待されています。
お酒との組み合わせも良く二日酔い防止にも効果があると言われております。

ご自宅で蕎麦前をたのしむ

「板わさ、出汁巻き卵、焼きのり」日本酒はキリッと冷えた辛口の日本酒。
最初はあっさりとした板わさと日本酒をいただき、次に出汁巻き卵や天麩羅も蕎麦前の定番です。
蕎麦前の種類としてはその他には「ぬき」「鳥焼き」などがあります。
「ぬき」とは種物メニューからお蕎麦を“抜いた”ものを指します。たとえば『天ぬき』というと、天ぷら蕎麦から、お蕎麦を抜いたもので天ぷらと汁だけが提供されます。
そして「鳥焼き」とは串のない現在の焼き鳥でこれも味の決め手はかえしです。

蕎麦はほのかに香る日本酒とよく合います。日本酒以外にもビール、焼酎の蕎麦湯割りや意外かもしれませんがワインも出汁と同様にコクがあり、相性抜群なのでぜひお試しください。

そして蕎麦前を楽しんだ後は締めの蕎麦。蕎麦は勢いよくすすると鼻から抜ける穀物の香りがして、出汁の香りが口いっぱいに広がります。蕎麦を食べる際のお勧めは、薬味を汁に溶かず麺に乗せると香りがより一層感じられます。順番は最初に香りの少ない白髪ねぎ、おろした大根、そしてわさびを一つまみ麺に乗せて汁にはつけないようにして一気にすすります。個人的には七味がおすすめで、出汁の香りに唐辛子、陳皮、青のりなどの豊かな香りが口から鼻に爆発的に広がり刺激を楽しめます。

蕎麦屋にあるつまみは比較的調理に手間がかからないものが多くご自宅でも簡単に作ることができます。
是非一度粋な蕎麦前を楽しんでみてはいかがでしょうか?

この記事を書いた人

古谷 直輝

これまで500件以上の蕎麦屋を巡る自称「蕎麦前マイスター」
蕎麦好きが高じて蕎麦屋を好きなだけ訪問できる営業職に就く。
新たな地域開拓のためかまぼこを片手に携えて各地の名店に足を運んでいます。

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