キャラクターアーティスト タロアウトさん かまぼこの夏野菜グラタン

おうち生活で日々の食事と向き合うことが続いているなか、かまぼこの持つ良質なたんぱく質が見直され始めています。タンパク質は筋力や免疫力の維持にも大切な栄養素。かまぼこは1本に魚を7尾使っているので良質な魚肉たんぱくが豊富です。そのまま食べるのはもちろん、ご飯や麺類、パンなどの炭水化物に気軽に加えることができるのも、使いやすいといわれる所以です。シンプルで奥深い味わいのかまぼこは、野菜と組み合わせたり、肉の代わりにと料理アレンジも簡単。かまぼこのプリッとした独特な弾力と食感を生かせば、食感のハーモニーを楽しむこともできます。
かまぼこがよりおいしくなるアイデアを、今回はかまぼこ好きのキャラクターアーティスト タロアウトさんに伺いました。

キャラクターアーティスト タロアウトさん

キッチンには、やかんとコーヒー用の砂糖しかない。以前はそのぐらい料理を全くしなかったんです。でも、ここ5年ですっかり料理にはまり、多いときは毎週人を呼んで、家でみんなで作って食べる会を開いています。料理は自己流ですが、しいて言えば料理本が先生。特に料理家の坂田阿希子さんが僕の本を通しての料理メンター。坂田さんのレシピは、その通りに作って必ずおいしいし、そしてお洒落。僕の場合、作ってみたいなと思う料理はやっぱりますは見た目です。お洒落な料理って、それだけで純粋に作ってみたいって思うんです。

デザイナーの性なのか、とくにぱっと目を引くきれいな色に惹かれます。野菜の持つ自然な色などは、はっとするほどかっこいいものがある。たとえば、色鮮やかな紫キャベツ。その色を生かしたコールスローを作って、さらにその色が映える器の色は何にしよう、やっぱり黒かな、とかあれこれ想像する時間は、料理の中でもデザインに似ている工程だと感じます。

僕は海の近くで育ったので、かまぼこは小さなころから馴染みのある食材です。お腹がすいたら家にあるのをつまんだりして、気軽なおやつみたいな存在でした。東京では、正月ぐらいしか食べないって聞くと、逆にびっくりです。普段から食べないなんて、ちょっともったいない。

思うんですけど、かまぼこのピンクってかわいいですよね。僕はかまぼこを買うなら断然ピンク派。断面のピンクと白のコントラストがポップだし、ちょっとキャラっぽい雰囲気もある。日本の食材を見渡しても、この感じはなかなかないと思います。かまぼこのピンクの可愛さを生かしつつ、みんなで食べられる料理にしたくてグラタンにしました。僕のメンター、料理家の坂田さんのレシピをお手本に、夏野菜を加えてアレンジしています。マカロニの代わりにするのが、ピンクのかまぼこ。白じゃなくて、ピンク。ここが大事です。かまぼこは茹でる必要もないし、これ自体がおいしいから具にもなる。シーフードのイメージです。かまぼこがぷりっとした食感なので、野菜はくたくたになるまで柔らかくすると食感に違いが出て食べ飽きないです。

そうそう、今回初めてかまぼこの正しい切り方を知ったので、またみんなで集まれるようになったら、食事会で切り方を披露したいなって思います。正しい切り方をすると、板に切り残しがくっつかずにきれいに外れるので、とても気持ちいいです。みなさんもぜひ!

鈴廣かまぼこ板の外し方

かまぼこの夏野菜グラタン

今回使用した商品:謹上蒲鉾

「特上」「謹上」「上板」は鈴廣かまぼこの代表的な商品。この蒸しかまぼこは、グチなど天然魚の中でも特に身がしっとりとしていて、ぷりぷりとした食感を持つものを厳選しなければおいしいものができません。材料や製法を変えることで、「特上」「謹上」「上板」とそれぞれ異なる食感や風味に仕上がっています。

材料
謹上蒲鉾 1本
ベーコン 100g
玉ねぎ 1/2個
なす 1本
ズッキーニ 1本
トマトソース 200㏄
バジル 2、3枚
オリーブオイル 大さじ1
シュレッドチーズ 80g
水 400㏄
塩、こしょう 適量
つくり方

1. かまぼこは12㎜幅に切り、さらに縦半分に切る。玉ねぎはざく切り、なすやズッキーニは乱切りする。ベーコンは1㎝の角切りにする。
2.鍋にオリーブオイルをひき、玉ねぎ、ベーコン、なす、ズッキーニ、かまぼこを炒める。
3.しんなりしたらトマトソースを加え、野菜がふたをして野菜がくたくたになるまで中火で煮る。味を見て、塩、こしょうで調える。
4.耐熱容器に3を入れ、上からシュレッドチーズをふる。200℃のオーブンで20分焼き上げ、仕上げにバジルを飾る。

 

タロアウトさんのプロフィール

キャラクターアーティスト。代表作にDiorファインジュエリー・ゴルメットちゃん、Nike+ランランらんなど。しいたけ占いのキャラクターデザインなども手掛けている。2016年より環境省でアンバサダーとして活動中。プライベートでは5年前から料理に目覚め、タロ・ア・ターブルと題した会を開催中。

おいしいもの好き、料理好きの人をゲストに迎え、キッチンをシェアしながらみんなで料理を楽しんでいる。海に近い町で育ったので、小さなころからかまぼこはとても身近な食べ物。

HP https://www.tarout.net/about
Instagram https://www.instagram.com/taroutnet/

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この記事を書いた人

馬田草織

編集者・ポルトガル料理研究家。料理雑誌などで編集者・ライターとして活躍するかたわら、自宅でポルトガル料理教室を主宰。Web「cakes」にてお酒に合うポルトガル料理を紹介する「ポルトガル食堂」を連載中。
近著『ムイトボン!ポルトガルを食べる旅』(産業編集センター)など著書多数。

http://badasaori.blogspot.com/

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