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かまぼこを美味しく保存する~カギは板につけたまま方

かまぼこを切る時、板から外してから切るべきか、板につけたまま切るべきか悩みませんか。
正解は板についたまま切ること。板からはがさず、食べる分だけ包丁をいれて、板からはずしてください。
板につけたまま冷蔵庫で保存をすると、おいしい状態を長く保つことができます。

なぜなのでしょう。
かまぼこならではの保存のからくりをご説明します。

かまぼこ板は防腐の役目

実は板はかまぼこの保存性を保つためにとても重要な役割を果たしています。

板はプラスチックなどの素材とは異なり、かまぼこに含まれる余分な水分を吸い取ります。そのため、板が余分な水分を吸収し、カビや細菌が繁殖しやすい状況を生まれにくくするのです。

かまぼこ板には、白くて節の無い、しかも匂いがしないモミやシラベといった木々が使われています。これらの木は調湿性に優れていて、抗菌性があるので、かまぼこの板に適しています。

かまぼこが日本に生まれた理由は保存食としての価値があったからと考えられています。 昔、冷蔵庫もなかった時代に、大漁にとれた魚を少しでも長く食べようと考えた先人たちの知恵なのです。

家庭での冷凍はおすすめしません

かまぼこをご家庭の冷凍庫で保存することはおすすめしておりません。
かまぼこは水分を多く含んでいます。この水分は冷凍庫にいれると氷になり、かまぼこの弾力を生みだす構造を壊してしまいます。
そのため、一度かまぼこを凍らせると、かまぼこ特有のプリっとした食感がなくなってしまいます。


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