魚肉たんぱく同盟コラムVol.15

「未所属Jリーガーに再挑戦の場を作りたい。」 増嶋竜也さんのRebackプロジェクトを、魚肉たんぱく同盟が応援!

2022.01.31

柏レイソルやジェフユナイテッド市原・千葉など、Jリーグで17年間プレーした増嶋竜也さんは、現役引退後も所属先の決まらないJリーガーを集めたキャンプ形式のトライアウト「Rebackプロジェクト」を主催するなど多方面に活躍を続けている。そんな彼はアスリートとして、父として食事や栄養をどのように捉え、実践してきたのだろうか。Rebackプロジェクトと魚肉たんぱく同盟のコラボレーションについても語ってもらった。

プロフィール|増嶋竜也

2003年に船橋市立船橋高校を卒業し、FC東京に入団。以降、Jリーグで17年間プレーをし、2020年12月に現役を引退。2011年から2016年までに柏レイソル時代は、ディフェンダーとして活躍し、J1リーグ優勝、天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会優勝、Jリーグ ヤマザキナビスコカップ優勝など数々のタイトル獲得に貢献した。現在は、サッカー解説者や指導者のほか「Rebackプロジェクト」を主催するなどセカンドキャリアを邁進中。

――増嶋さんのサッカー人生を振り返ると、どんな時間でしたか?

小学生からサッカーに夢中でしたが、プロになれたのは高校時代の経験が大きいです。船橋市立船橋高校(以下、市立船橋)に一般受験で入学し、全国高校サッカー選手権に3回出場することができました。卒業後は、FC東京で2004年から3年間プレーし、その後はヴァンフォーレ甲府で1年間、京都サンガF.C.で3年間、柏レイソルで6年間、ベガルタ仙台で1年間、ジェフ千葉で3年間の合計17年間Jリーグでプレーしました。少し自慢になってしまいますが、Jリーグで獲得できるタイトルは全て獲得することができました。

――増嶋さんは世代別代表にも名を連ねて来ましたが、高校年代の頃はどんな食生活でしたか?

高校生の頃は運動量がとても多くて、ひたすら炭水化物!炭水化物!炭水化物!って感じでした(笑)。

とにかく体を大きくするために炭水化物を摂っていて、どれだけ食べても太らない感じでしたね。僕は実家から通っていたので、お母さんが弁当を作ってくれていたのですが、それも昼前には食べてしまっていて。昼休みは学食に行って食べて、練習後も食べて、もうずっと食べていましたね。

――栄養やバランスなど、食に対して当時意識していたことはありましたか?

正直、なかったですね。もうとにかくお腹が空いたら空いた分だけ、食べ続けていました。

――増嶋さんは市立船橋高校で1年生の頃に抜擢をされて、3年生の試合に飛び級で出場されていたと思うのですが体格的に難しさはありましたか?

そうですね。何しろ練習についていくことだけでも必至だったので、まずは体の線を太くしたいと思ってひたすら食べていましたが、なかなか思うように大きくなりませんでした。今振り返ると、食べるタイミングや食べる量、食べる回数など、きちんとした知識が備わっていればもっと効率良く体を強くできたんだろうなとは思います。例えば、食事の回数を多くして空腹時間を減らし、筋肉が破壊されないような時間をなるべく作ったり。

年齢を重ねるごとに食や栄養の知識を自然と学んでいきましたが、たんぱく質を取った方が良いとか、消化吸収に配慮した方が良いとか、もっと小さい頃から知っておけたら良かったなとは思いますね。

――食や栄養に対する意識が変わったタイミングはいつでしょうか?

プロに入ってからはやっぱり少し変わったのと、1番大きなきっかけは20代後半で怪我をするようになったことですね。栄養士さんにお願いして食事を作ってもらったり、栄養を管理してもらったりしながら話を沢山聞かせてもらっていたので、自然と食に対する意識は高まっていったのかなと思います。

――食の意識が変わると、実際増嶋さんの体にはどんな変化が現れましたか?

まず、朝の目覚めが変わりましたね。バランスの良い食事にすることですっきり起きられて、筋肉のだるい感じや疲労感が無くなりました。夜中に炭水化物を食べがちだったのですが、それもやめました。

――たんぱく質はどのように摂っていましたか?

僕は鉄分が少ない傾向にあったので鉄分はサプリで補って、たんぱく質はなるべく魚や牛肉を食べるようにしていました。お米を食べると太りやすい体質だったこともあり、プロテインなども利用しながらたんぱく質を摂るようにしていました。魚はなるべく味をつけすぎないようにして食べていましたね。

――これまで、かまぼこに対する印象はありましたか?

お正月に食べる以外では「おやつ感覚」で食べることが多くて、あまり食卓に並ぶイメージはなかったですね。今は子供が好きで食べています。

鈴廣かまぼこは箱根に遊びに行った帰りに「かまぼこの里」に立ち寄って、トミカのかまぼこやチーズ入りのかまぼこなど買って帰ったことがあります。子供が食べやすくて喜んでくれるものだと、家庭でも出しやすいですよね。

――引退から約1年ですが、引退後の生活はいかがですか。

これまでサッカー漬けの人生だったので、1回サッカーから離れた仕事にチャレンジしようという気持ちでセカンドキャリアをスタートしました。まず感じたことは、仕事を生み出したり、仕事をすることは、自分が想像する以上に難しいということです。サッカー以外の仕事について模索している中、ありがたいことに、サッカーに関連するテレビのお仕事をいただくことができました。

結局はサッカーが一番自分に向いているなと。ですので、サッカーという軸は持ちながら、新たなチャレンジをしていきたいと考えています。今、取り組んでいる解説の仕事はすごく好きなんです。解説以外には、市立船橋で高校生たちに毎週指導を行っていますが、指導者の仕事もやり甲斐を感じています。この2つを軸として、今後にどのように広げていくかを考えているところです。

――引退されてから、食生活はどう変わりましたか?

朝ご飯はほぼ食べないで、お菓子とかです。太りたくないので、お菓子を食べたいがためにお昼ご飯を抜いたりしていて、現役時代の反動ですかね(笑)。

――ご家庭での食事はいかがですか?

子供がご飯を残すことが僕はすごく嫌なので、自分の白米はよそわずに子供が残すのを待つなど、子供がご飯を残すだろうという前提で自分が食べる量を配分していたりします。

――食事は基本、奥さんが作られているのでしょうか?

現役中はそうでしたね。でも引退してからは時間がある方が作っています。と言っても僕の場合は去年からですけど、できる範囲でクックパッドを見ながら自炊しています。

――その中で昨年「Rebackプロジェクト」を開催した経緯について教えてください。

私が現役を引退をしたシーズンの後に、付き合いのある選手から「所属チームがなかなか決まらない」という旨の連絡を沢山もらいました。その中で印象的なエピソードは、東北地区で暮らす選手が「練習すらできない」と嘆いていたことです。コロナウイルスの影響で公園やグラウンドは使用禁止、外は雪や氷でまともに運動することができない。できることと言えばジムでのランニングや筋トレだけとのことでした。

この状況はフェアじゃないと思ったんですよ。チームが決まらない選手自身のレベルや、元々所属していたチームの環境など未契約Jリーガーのバックグラウンドは様々ですが、選手が次のチームを探す上で、あまりにも不公平な状況でした。選手たちの悩みを聞いているうちにパッと思い浮かんだアイデアがRebackプロジェクトです。一つの場所に未契約Jリーガーを集めてみんなで練習をすれば充実した練習ができるし、スカウトの方々も安心して効率良く選手を探すことができると思ったんです。

――第2回開催となる今年の宮崎キャンプはいかがでしょうか。

本当は1回目の大阪開催で止めようとしていたんです。しかし、自分が考えている以上にRebackプロジェクトの反響は大きいものがありました。サッカー関係の現場なら、どこに行っても関係者から「良い取り組みだね」「来年もやってほしい」と声をかけられました。やっぱり選手はいつ契約が切れるか分からないし、将来を考えると不安な気持ちになることも多々あるんですよね。

私自身、やっぱりサッカー界に恩返しをしたいなと考えていますし、Rebackプロジェクトはサッカー界に残さなければいけないプロジェクトだと感じているので、夏から各方面に声をかけて2022年開催に向けてスタートを切りました。

今年はJクラブが集まる開催地を選ぼうと、J2・J3クラブがキャンプで最も集まる期間に宮崎県で開催することを決めました。宮崎県内であれば車を少し走らせれば、スカウトは選手を見ることができるし、トライアルを兼ねてJクラブの練習にも簡単に参加することができます。また運営面でも、怪我人が出た際に新たな選手や学生選手の招待が簡単になったり、練習試合のマッチメイキングが簡単になったりと、昨年よりも進化したRebackプロジェクトを選手の皆さんには提供できると感じています。

――今回、鈴廣かまぼこが推進している「魚肉たんぱく同盟」からRebackプロジェクトに協賛という形で、クラウドファンディングのリターンと参加選手用に商品を提供させていただいておりますが、どのように活用されたいですか?

キャンプ中は午前午後の2部練習が多くなってくると思うので、選手たちには午後の練習前に小腹が減ったタイミング等でかまぼこを食べてもらいたいと思っています。試合も多く組む予定なので、ハーフタイムに補食として食べるのも良さそうですね。

――吐きそうなぐらい走って、でもタンパク質を取らなきゃいけないタイミングにも喉ごしもよく食べやすいのでかまぼこはピッタリです。もぐもぐタイムみたいなイメージで、かまぼこを齧ってもうひと頑張りしてもらえたら嬉しいですね。

Rebackプロジェクトではクラウドファンディングを行っています!

集まった資金は全て#Reback2022プロジェクトの活動資金として使用致します。

・施設使用料(宿泊施設、食費)
・備品代(サッカー用具、撮影機材、その他経費)
・人件費(コーチ、講師依頼費)

『鈴廣かまぼこ 魚肉たんぱく応援セット』を返礼品として用意しています。
こちらより、皆様のご支援をお願いいたします。

書き手:五勝出 拳一

『アスリートと社会を紡ぐ』をミッションとしたNPO法人izm 代表理事。スポーツおよびアスリートの価値向上を目的に、コンテンツ・マーケティング支援および教育・キャリア支援の事業を展開している。2019年末に『アスリートのためのソーシャルメディア活用術』を出版。