魚肉たんぱく同盟コラムVol.19

加藤シェフが新商品フィッシュプロテインバーを待ち望んだ理由と、手応え。 「運動直後におすすめできるたんぱく質補給の方法がなくて、長年困っていました。」

2022.10.19

 長友佑都選手の専属シェフ・加藤超也氏が9月5日、鈴廣かまぼこの新商品「フィッシュプロテインバー」の記者発表会に出席。一昨年、長友選手と加藤シェフは鈴廣かまぼことパートナーシップを結び、魚肉たんぱくで世の中を健やかにするプロジェクト「魚肉たんぱく同盟」を発足させた。本コラム記事では、鈴廣かまぼこアドバイザーを務め、フィッシュプロテインバーの開発に携わった加藤シェフが、新商品の魅力や開発秘話、魚肉たんぱくの重要性について語ってくれた。

加藤超也氏プロフィール
1984年生まれ。2016年にサッカー日本代表長友佑都専属シェフに就任。「食べたもので体はつくられている」をポリシーに、欧州と日本を行き来しながらサポートに従事。2020年からは、「アスリート自炊力向上プログラム」として、東京五輪サッカー日本代表候補の菅原由勢選手のサポートを開始。また2020年10月よりポタージュブランド「THE POTAGE」の商品プロデュースを行い、その他企業の商品開発などにも携わっている

――2016年から長友選手のサポートを始めたと聞きました。今回新発売になった「フィッシュプロテインバー」については、どのようにお感じでしょうか。
 
 長友選手をイタリア、トルコと海外でサポートしてきて、1つだけ解決できなかった課題がトレーニング後や試合後のゴールデンタイム、運動後の30分以内に良質なタンパク質を食べてもらう手段が提供できなかったということでした。

 僕はシェフとして、家で食事を提供することが仕事ですから、試合会場や練習場でしっかりとたんぱく質を摂取してもらうことが難しかった。長友選手のコンディショニングを第一に考えると、出来るだけ良質なタンパク質を摂って欲しいですし、できればお肉よりもお魚が良い。その上で、保存料や添加物は不使用のものが良い。そんなイメージを持っていたものが、まさに鈴廣かまぼこさんの伝統の技によって商品化されることになったのは、素直にうれしく思っています。

 これから徐々にスーパーやコンビニでで、この「フィッシュプロテインバー」が買えるようになっていくと、アスリートだけでなく、スポーツ少年少女や健康を意識する大人の皆さんに、手軽で美味しいたんぱく質補給の選択肢を提供することができる。3種類のフレーバーはどれも美味しいので、是非皆さん食べてみて欲しいですね。

――長友選手は「イカとタコのガリシア風」がお気に入りとのことですが、加藤シェフはどのフレーバーがお勧めですか?

 僕は「5種のチーズの帆立グラタン風」です。本当においしくて、食感も含めてかまぼこの概念が覆りました。フィッシュプロテインバーを考案した頃を振り返ると、中高生から「トレーニング後のプロテインって本当に良いんですか?」「運動後は何を食べれば良いんですか?」といった質問がすごく多くて。当時は、手軽に買うことができてお勧めできるアイテムがなくて、明確な回答をすることができなかった。

 今回、このようにフィッシュプロテインバーが発売されて、当時質問をくれた中高生にも自信を持っておすすめすることができる。なので、子どもたちにも食べやすいような味をイメージして、レシピを考案させていただきました。これから様々なリアクションが届くのが楽しみですね。

――新商品のフィッシュプロテインバーは見た目も魅力的ですが、こだわった点があれば教えてください。

 商品の見た目を良くする部分は、鈴廣かまぼこさんの商品開発チームの皆さんが注力してくださいました。タコのガリシア風はきれいな二層構造になっていて、見栄えも美しくなるように意識しています。僕がシェフとしてこだわった部分は、食べた瞬間に直感的に美味しさを感じられるかどうか。もちろん鈴廣かまぼこさんの技術があってこそ実現したこの新商品ですが、トレーニング後の楽しみになるようなプロテインバーを作りたいと思っていたので、美味しさ・味ともに満足してもらえるように仕上がりました。

 長友選手と僕のこれまでの試行錯誤や、鈴廣かまぼこさんの伝統の技を結集させて開発した新商品「フィッシュプロテインバー」は紛れもなく自信作。是非一度召し上がってみてください。

書き手:五勝出 拳一(ごかつで・けんいち)

広義のスポーツ領域でクリエイティブとプロモーション事業を展開する株式会社セイカダイの代表。複数のスポーツチームや競技団体および、スポーツ近接領域の企業の情報発信・ブランディングを支援している。『アスリートと社会を紡ぐ』をミッションとしたNPO法人izm 代表理事も務める。2019年末にマイナビ出版より『アスリートのためのソーシャルメディア活用術』を出版。