魚のおいしさと良質たんぱく質をそのまま凝縮し、食べやすく生まれ変わったのがかまぼこ製品じゃ。その作り方はいくつもの工程があるのじゃよ。
かまぼこ製品がわしらの国の歴史に初めて登場するのは平安時代初期のことじゃ。当時の古文書の中に祝いの宴会料理のスケッチがあって、そこにかまぼこが記録されているのじゃよ。
白身の魚をそのまま蒸したり焼いたりすると、身の部分は白くなるんじゃ。だから、かまぼこが白いのは全く自然な色なんじゃ。 水晒しという工程で魚の肉から血液や脂肪が洗い流され、もっと美しい白さになるんじゃ。大昔から一切の添加物とは無関係の白なんじゃよ。
かまぼこ製品のあの弾力は、たんぱく質の繊維の絡み合いによるものなんじゃ。いい弾力を得るためには、鮮度の良い魚で、水晒しや練る工程、加熱の工程での技術がものを言うんじゃ。すべて製造の技によって、魚肉の持てる力を最大限に引き出すんじゃ。もちろん弾力増強のための添加物は使っていないんじゃ。
塩は味だけでなく独特の弾力を出すために重要な役割をするんじゃ。製品に含まれている塩分は2%前後で、かまぼこ製品の豊富なたんぱく質が体の塩分調節を促すんじゃ。だから、塩分のとり過ぎになる心配はないんじゃよ。また、最近ではミネラルを含む天日塩を使う製品が増えているから、ミネラル補給にもなるんじゃよ。
かまぼこ製品は急速な冷凍が必要なんじゃ。焼きちくわやさつま揚げのように肉が薄いものは冷凍しやすいのだが、板かま類は家庭の冷凍庫では冷凍できないのじゃ。肉厚のものは水分が短時間に凍らないから、すが入って食感が悪くなるから注意が必要なんじゃよ。
かまぼこが板付きになったのは、安土桃山時代からと言われているんじゃよ。作るときに形を整えやすい、持ち運びに便利といった理由のほか、蒸したり冷やしたりするときに余分な水分を吸ってくれるから腐敗防止の効果があるんじゃよ。